悩んでいる人「建築学科は忙しく、ブラック学科とよく耳にするけど 実際どうなんだろう。なんか不安だし、やっていけるか心配。」
こんな悩みに答えていきます。
この記事を書いている僕は
4年間建築学科に在籍し、意匠系と言われる 設計デザインを専門に勉強して、
現在は都内の会社にて建設業に従事している26歳です。
会社の同期も7割建築学科卒で、
学生の頃の忙しいエピソードを話して共感を得ていましたので
どこの大学でも共通しているんだと感じました。
ですので、
僕と同じように設計デザインを専門に勉強をしてきたいと思っている方はぜひ参考に
して下さい。
建築学科が忙しいと言われる理由【主に2つあります】
なぜ建築学科が世間で忙しいと言われているのか。
その原因は主に2つあります。
この2つが忙しいと言われています。
設計課題【約1.5ヶ月かけて提出する】
まず必ずと言ってもいい程によく言われているのが
設計課題が忙しくて大変と言うことです。
設計課題とは、実際にある敷地に対して
例えば、
- コーポラティブハウス(集合住宅)
- 中学校
- 図書館、ホール、ギャラリー、商業施設が一体となった施設
など色々とあります。
こんな課題に対して大体1.5~2ヶ月かけて設計をし、
提出するようになります。
ではこの設計課題がなぜ忙しいのか
理由は、毎週自分の考えをまとめ、ラフな図面と模型を作ってエスキスに
臨む必要があるからです。
この作業がとても大変です。
エスキスとは簡単に言うと、担当教員との相談の場です。
例えば、ある設計課題に対して
学生「こんな考えのもと、
こんな設計を考えていますがどうですか?」
担当教員「そう言う考えを持っているなら
もっとこうした方が良いんじゃない?
実際にこんな建築があるから調べてみるといいよ。」
ざっくりですがこんなやりとりを図面と模型を準備して毎週行います。
こんな感じの生活を他の授業と並行して行う必要があるので
忙しいのです。
研究室の活動が忙しい
そしてもう一つ忙しいと言われているのが
所属している研究室の活動が忙しいことです。
研究室に所属し始めるのは2年生の後期~3年生頃だと思います。
なぜ研究室の活動が忙しいのか、
理由は
研究室が抱えているプロジェクトを上記の設計課題と並行して行うからです。
研究室によっては全国にプロジェクトを抱えているのでとても大変です。
ですが、実際にクライアントがいるなかで設計を行うので
とても刺激的で有意義な体験ができますよ。
建築学科に入るメリット【3つあります】
こんな忙しい学科にいてどんなメリットがあるの?
と思う方がいるはずですが
建築学科に在籍するだけで3つの能力が必然的に身につきます。
この3つが大学4年間で身につきます。
PCスキルが身につく
建築学生はPCを活用して様々な作業を行います。
建築学生ならこのあたりのソフトを使い、
毎日図面を引いたり、プレゼン資料を作る生活をしています。
人によっては3Dモデリングソフトは扱わない人もいます。
プレゼンテーション能力が身につく
建築学科は自分の考えを人前で発表する機会がとても多いです。
- 毎週行うエスキス
- 設計課題提出後の最終プレゼン
- 研究室内での発表
など様々です。
こんな場において自分の考えを伝える方法を試行錯誤します。
- 図面の書き方
- 図面の配置の仕方
- 文字のフォント
- 模型の作り方
- 模型の見せ方
- 説明する順序
- 話し方
など色々と意識をしながら課題を行っています。
逆算する能力が身につく【スケジュール管理】
建築学生はとてもやることが多いのが分かったかと思います。
そんな中でバイトをしたり、サークル活動をしたり、自分の事をやったり、
遊んだり、友達と飲みに行ったりするのは必然的にスケジュール管理する能力が
無いと正直めっちゃ大変になります。
僕自身最初はこんな生活とても辛かったですが、徐々に作業をこなしていくにつれて
この作業は3時間あればできるな。とかある程度の感覚が身につきましたので
限られた期間内で完成させるため、逆算できるようになりました。
まとめ
という感じで建築学科が忙しいと言われている理由と
忙しいなりにこんなスキルが身につきますよっていうのを書いてきました。
実際、建築学科はとてもおもしかったです。
建築学科は忙しいけど楽しい!
建築学科は一般的に理系に分類されると思います。
理系と聞くと1つの専門的な領域をひたすら勉強していくイメージですが
建築学科は様々な領域を建築を通して広く浅く学びます。
例えば、設計課題で中学校が出たとします。
自分が既に持っている学校というイメージや
今の日本の教育の仕方、そして日本が抱えている教育の問題点を調べると思います。
その問題点を建築的にどう解決していくか設計していくので、
教育という分野に多少詳しくなります。
あとは実際の敷地周辺の情報も詳しくなります。
- どんな人がいるのか(年齢、性別、サラリーマン、ファミリー)
- 時間帯でどんな変化があるか。平日と休日の変化の仕方
- 天気
など、地理的な事も調べて設計を考えるときもあります。
こんな感じで設計の授業を通して色々な領域に
触れることが出来るのでとてもおもしろかったです。
少しでもこの記事を読んで参考になったと思ってもらえたら
うれしいです。
では。
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